冷えについて

積聚治療では、どのような痛みの原因にも
根本的には冷えがあると考えます。

疼痛や病気の背景には必ず冷えがあると考え
この冷えを根治することで気のかたよりを改善し
様々な病症を好転させることができます。

多くの患者さんは足が冷たくても
あまり冷えを自覚していません。

また冷えとは単に手先・足先の冷えだけを指すのではなく
頭脳労働やイライラ・パソコンの使いすぎなどで
血流や身体のエネルギーが上半身に集中しすぎて
頭・首・肩のほうがのぼせて熱のバランスが
崩れてる状態等をも意味します。

冷蔵技術の進歩で、一年中いつでも
冷たいアイスクリームやジュース・ビールなどを
飲食することが、冷えを助長しています。

特に北海道は暖房がしっかり効いた室内で
冬でも上記のような食生活をしているのは
良い傾向ではありません。

夏は、身体の冷えを改善するチャンスでもあります。
夏の間はフルーツ・水菓子・冷たい飲み物
麺類などが美味しい季節ですが、この季節に
節制すれば身体のだるさや不調も改善してきます。

身体が疲れやすい方・冷えの自覚がある方は
暖かい飲食物や生姜・根菜類(土のエネルギーを蓄えています)
色の黒っぽいもの・赤っぽいもの(陽的なたべもの)を
食べて南方が産地のものは控えましょう。
南方で採れるものは自然と身体を冷やす作用を持ち合わせています。

●入浴について

日本人は民族的に非常にお風呂が好きで
身体が温まると思っている方が大半です。

しかし、患者さんのお話を聞いていると
「好きだけど入浴をすると疲れる」
「毎日、しっかりお風呂に入っているのに温まる実感がない」
と言う方がよくいます。

入浴後に汗が出て止まらないことは、体調が良くない場合
身体はどんどん冷えてしまいます。
身体のバランスが崩れて治療を受けている方は皮膚の毛穴を
しっかりと閉じる力(これを体表を巡る衛気といいます)が
弱くて毛穴から冷えが体内に入ってしまうのです。
そして、入浴は思いのほか体力を消耗します。

冷えや疼痛がある方、鍼灸治療で「気」のバランスを整え
補っている方は、このようなことを踏まえて
足湯や腰湯で、下半身だけを暖めることもお勧めします。

●洗髪について

女性は陰的で本来、冷えやすい体質です。
女性が冷えやすいのは妊娠・出産と関係があります。
胎児は生まれてくると「赤ちゃん」と呼ばれるくらいに
「陽的」な性質です。
女性の身体はこの陽的な熱エネルギーの塊である胎児を
お腹の中で約10ヶ月の間、育てるために
冷えやすい性質が備わっています。
これは、母体も胎児も陽的な状態では陰陽のバランスを
保てないからです。

洗髪も入浴と同様に、濡れることで身体は冷えます。

また、月経中は身体から熱を排出する期間なので
特に入浴・洗髪は控えたほうが良いのです。

●服装について

患者さんを診ていると年代にかかわらず
全般的に一年を通じて薄着な傾向を感じます。

夏に素足でサンダル履きをしている若い女性は
たくさんいます。
しかし、このような服装では身体を冷やしてしまいます。
最近の女性の婦人科系の不調などは
このような服装も原因のひとつと考えられています。

当院では、特に冷えが強い方には
「冷え取り健康法」という靴下を数枚重ねばきし
下半身を冷やさないようにする生活指導も
させて頂いております。

最近の女性のファッションの傾向としては
足首を見せるくるぶし丈のパンツなどが流行っています。
男性は夏でもあまり肌を必要以上に露出傾向がありませんが
女性はファッション性を優先すると露出が多くなり
特に足元を冷やしてしまいます。

健康とおしゃれは、なかなか両立しない面もあります。

今、自分にとってどちらを優先させるべきなのかを
考えることが、症状を改善させることにもつながります。

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