腰痛の症例

今日は腰痛の症例をご紹介します。

50代の女性で、以前からどこか痛くなったり不調が出ると来院される
長いお付き合いの患者さんです。

家の中の片づけをしていて、急に腰が痛くなり膝を伸ばして眠れないくらい
痛みが強いということで、久しぶりに来院されました。

 

 

左は施術前で、かなり前傾姿勢で腰が伸ばせない状態です。重心も随分と前になっています。
中心の画像は、鍼灸施術後です。画像でも立った姿勢で重心がかなり良くなりました。
施術前はベッド上で膝が伸ばせなかったのですが、施術後は膝を伸ばしてベッドに横になれるところまで改善しまし、患者さん自身の痛みの度合いもかなり軽減しました。

ただ、首が前に出てしまっているのが気になったので、呼吸法などでもう少し重心を補正して
この日の治療を終了しました。

二回目の施術時の確認では、初回治療の夜は膝を伸ばして就寝できたので、とても体が楽だったそうです。
この後二回の施術で、患者さん自身の痛みや可動制限は完全になくなったので
腰痛に関しての治療を終了しました。

この方の問診で気になったのは、5月に帯状疱疹が出た後から、いまだに神経痛が残っているという事です。
このことから、かなり体の力(免疫力や治る力)が落ちていてるということが分かります。
それがベースになって、今回の腰痛も引き起こされたのかもしれません。

急性の腰痛は、患者さんはよく「重いものを持って痛くなった」と言うのですが
大抵は、もっと根本的な体の疲れや偏りがあって「重いものを持った」のは
きっかけに過ぎないことが多いと感じます。

腰痛に限らず、どこか急に痛くなった時は体のサインだと考えて
休息をとることも大切です。

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