当院で行っている、積聚（しゃくじゅ）治療では、どのような痛みの原因にも根本的には冷えがあると考えます。

疼痛や病気の背景には必ず冷えがあると考え、
この冷えを根治することで気の偏りを改善し、様々な病症を好転させることができます。
患者さんの多くは、足が冷たくても冷えをあまり自覚していません。

また、冷えとは単に手先・足先の冷えだけを指すのではありません。
頭脳労働・イライラ・パソコンの使いすぎで血流や身体のエネルギーが上半身に集中し、
頭・首・肩がのぼせて熱バランスが崩れている状態等をも意味します。

冷蔵技術の進歩で、一年中、いつでも冷たいアイスクリームやジュース・ビールなどを
飲食することが、身体の冷えを助長しています。

特に北海道は、冬でも暖房がしっかり効いた室内で上記のような食生活をしているのは
良い傾向ではありません。

夏は、身体の冷えを改善するチャンスでもあります。
夏の間は、フルーツ・水菓子・冷たい飲み物、麺類などが美味しい季節ですが、
この季節に節制すれば、身体のだるさや不調が改善していきます。

身体が疲れやすい方・冷えの自覚がある方は、暖かい飲食物や生姜・根菜類（土のエネルギーを蓄えています）
黒っぽい色・赤っぽい色の食べ物も（陽的な食べ物）を摂り、南方が産地のものは控えましょう。
南方産の食べ物は、身体を冷やす作用自然と持ち合わせています。