PMPS・術創ケア・2

7月、8月初旬と暑かったですねーーーー!
ブログ更新もすっかりさぼっていましたが、いろいろ発信したいことは溜まっております。

さて、前回の記事で書いた脇から胸にかけての痛みというのは(これ以外の術創・他の部位の術創も)
実は術創の痛みは睡眠にも影響するのです。

痛い方を下にして眠れない・痛くて熟睡できない・寝返りを打つたびに目が覚めるのは身体的にも精神的にも
大きなストレスになりますし、熟睡できず目覚めたときに体の疲れも取れた感じがしません。
結果、日中もイライラしてしまったり・・・

痛みと睡眠はかなり深い関係性があります。

この点は、このような術創を抱えている方が家族やパートナーにいたら
「手術の傷なんて痛いのが当たり前」という事ではなく、ぜひ理解を示して頂ければと思います。
当事者にしか痛みの度合いはわかりませんが、気持ちに寄り添ってくれる人がいるという事は
闘病している人には心強いと思います。

また、PMPSや術創の影響は、術後すぐに現れるものばかりではないようです。

私自身も手術から2〜3年経過してから、ある日突然、術創の周りがぷくっと腫れて
熱感を伴う痛痒さが出たことがありました。さらに数年を経て分かったことは、「負担がかかるとなる」という事です。
私は登山が趣味なのですが、重いザックを背負って、ある程度の距をを山歩きした後に今でもこの症状が出ます。

毎回出るわけではなく、登山の初回しかもある程度重量のある荷物を背負った時のみ
この症状が出て2〜3日で治まってしまいまうため、今はあまり気になっていません。

はじめこそ慌てて、皮膚科に行きましたが「瘢痕化するとこうなる」と言われ、ステロイド注射を打ちました。
あまり変化がなかったので止めましたが、今は身体への負担のバロメーターとしています。

なかなか改善しない痛みの場合は、痛む場所が離れている場合や、傷が出来てから数年たっていても
古傷との関連性を考えてみることも大切です。

それくらい術創や交通事故、骨折などの外傷の身体への影響は大きいものです。
術創も含めての身体のケアで長年悩んでいた痛みが解消するケースは、臨床経験上たくさんあります。

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